定期テストは取れるのに、実力テストは良い点数が取れない・・・と悩む生徒さんは多いと思います。今日は実力テストの効果的な学習方法に迫っていきます。
実力テスト対策のコツ5選をお伝えします。
① 中間テストなど、定期テストの解き直しをする
一般には、これが最も重要だと言われています。というのは、定期テストには出題されやすいポイントが「凝縮」されているからです。
定期テスト+定期テスト+定期テスト・・・ = 実力テストという考え方です。
過去の定期テストや解答があれば、自分自身の対策プリントとしてうまく使用することができます、その上で効率的に実力テストの範囲を攻略することができるでしょう。
テストは全部捨ててしまった、という方もいるかもしれません。その場合は、定期テスト対策問題集を購入するなどして対応しましょう。友人がいれば、写真を取らせてもらうこともできるかもしれません。
② 実力テスト範囲表を徹底的に読み込み、自分なりの方向性を考える
テスト範囲表の内容を、よく読めていないケースが多くあります。たしかに、実力テストの範囲表に書いていることは、とても抽象的で、結局は何をやったらいいのか分からない、というのが本音かと思います。
しかし、だからこそ真剣に理解するように努める必要があります。単元の名前なども含め、具体的には教科書や問題集のどのページなのか、言葉を照らし合わせて探してみましょう。最初は時間がかかるかもしれませんが、これも勉強の一部です。
実際にある例を数学で見てみましょう。
上の数学の範囲表では、正負の数からは、①たし算・②ひき算、③かけ算、④わり算をバランスよく出し、そのあと四則混合の難しい計算も出しますよ、と書いています。
ところが、文字式の計算については、ひき算やわり算の2つの内容がありますが、たし算やかけ算の内容は出さないようです。
小さなポイントですが、こういったかたちで、できるだけ厳密に出題の範囲を絞っていく必要があります。
そもそも範囲表に書いていることが分からない、という生徒さんもいると思います。「指数って何?」とか、「等式の性質を利用?って何」とか、つまることも多いはず。でも教科書をめくりながら、単元の中身をきちんと読み取れるように練習しましょう。
③ だいたいの学習計画を:5教科をどう勉強配分するかを決めておく
テスト範囲が多い分、できることとできないことが必ず生じます。生徒のみなさんのやる気も、時間も限りがありますから、必ず「逆算」して見通しを立てなければいけません。
先程の数学で例を出すと、正負の数に3項目、文字式に4項目、方程式に4項目ありました。合計すると11の項目があります。ちなみに、これは数学の範囲表の半分のみを表示しておりますので、実際には20以上は学習項目があることになります。
実力テストまで、あと10日だったとすると、1科目に対して2日が限界です。1日あたりの学習時間が2時間でしたら、2×2=4時間が数学の「時間予算」(限界)ということになります。そこで、さらにわり算して予測してみましょう。
数学学習予算4時間 ÷ 数学20項目 = 12分/1項目あたり
したがって、正負の数だと3項目だったので、12×3で36分しか時間は使えません。問題集を丁寧に解いているほどの余裕があるとは言い難いかもしれません。というのは少なくとも2~3回は繰り返し、復習をする時間もここに入るからです。
そこで正負の数3項目に対して、練習する問題数を減らし、それぞれ3問ずつにしてしまうことにします。そうすれば、3問×3=9問だけに集中して解けるようになるよう計算を練習すればいいことになります。また明らかに余裕で解けるものは、次は飛ばしてしまえば、できない問題だけが残るはずです。
このように、学習計画はおおよその逆算をすることによって、見通しを立てることです。学習の内容や時間を「数字」ではっきり出すことで、現実的な学習の流れを組み立てることです。
特に5教科での高得点を目指す生徒にとっては、必ず必要なスキルです。これが難しいと感じる生徒は、まずは1科目だけでもいいので、これは頑張りたいという科目を試してみましょう。
④ 分からない単元が多すぎる、つまって勉強が進まない
定期テストで苦戦している場合は、上記のことをやろうと思っても、分からないことがストレスになり、実力テストの学習が進まないかもしれません。
この場合は、ムリをせず、ひとまず1科目にしぼって練習しましょう。各科目から、それぞれ自分ががんばりたいという単元の項目だけを選んでしまっても大丈夫です。
大切なことは、自分ができる小さな範囲であっても、最善を尽くして努力してみることです。何をしていいか分からない、と放置するだけでは成長がありません。しかし、なにか1単元でも決めて努力してみれば、それは次の実力テストにつながるスキルになります。
つまり実力テストを、あえて1単元のテストとして考え、自分の挑戦とします。点数は良くないかもしれませんが、その1単元の正答が満点だったら、自分の努力が点数に結びついたことになります。この行動は、とても価値があります。
⑤ 実力テスト対策は、失敗してもパワーアップになる
実力テストに対するあきらめの気持ちは、よく分かります。定期テストで苦しい科目であれば、なおさらその努力は無意味に思えるかもしれません。
自信がない生徒ほど、「実力テストは、内申点に関係ないから捨てる」とか「今回はムリだけど、定期テストはがんばる」とか、現実逃避しがちかもしれません。
しかし、実力テストの価値は、点数の結果よりも、がんばったプロセス(過程)にあります。上記で書いたことでも、目標を考えたり、分析したり、計画を逆算したり、実際に勉強を繰り返したり、いろんな経験、トレーニングが積み重なっています。
点数が悪ければ、その行動のなかで具体的に何が足りなかったか、振り返ることができます。また次はもっと効率的に頑張れるはずです。
はじめから上手にできることはほとんどありません。テスト範囲表を分析することも、学習計画を立てることも、失敗を重ねて、どんどん上手になっていきます。大切なことは、トライし続けることにあります。
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