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執筆者の写真Lord Dear

勉強の停滞期をどうクリアする?点数の伸び悩み

更新日:3月13日




 ここでは、学習をいっぱいしているのに、点数が上がらない状況について、考えてみたいと思います。受験生は努力に対して点数も少しずつ上がるイメージを持ちますが、点数はそのように動いてくれません。


 実際に、高3の成績推移を参考にしてみます。総合点の上がり方が、後半になるほど大きくなることが明らかに見て取れます。




 これの科学的根拠としてよく出されるのがエビングハウスの学習曲線です。学習を頑張りはじめたタイミングから、しばらくはその成果が出るどころか、停滞してしまいます。しかしながら、その後から急激に伸び、その後も成長度合いが大きくなっています。





 この時点で言えることは2つあります。


① 大きな成果を出したいなら、スタートはできるだけ早いほうがいい


② 学習の努力は、ともかく続けることが大切



 ここでは、センター試験の結果から、中学生も高校生も、仮に成績が大きく上がるまでに最低6ヶ月がかかると仮定しましょう。


 やっかいなことに、実質的な高校入試になる徳島県基礎学力テストは、中3で3回行われ、その第1回は10月だということです。


 6ヶ月を逆算しますと、受験勉強スタートの最終時期は、3~4月になります。強調しますが適切な時期ではなく、最終期限(締め切り)です。ところが、中3受験生にとって平等とは言えないことがいくつかあります。一番大きな違いは部活動の有無です。活動が活発な運動部の場合、夏前後まで学習時間が減ることを想定し、中学校2年生の1月~2月には受験モード(復習)へと入り込んでいくことが望ましいと言えます。


 逆に遅れてスタートした中3についても、あきらめることなく、突破の道は模索するべきです。しかし、大きなハンデを背負っている覚悟も必要です。前向きに6ヶ月というイメージで努力し続けましょう。


 


きちんと学習しているのに伸びないという状況を打破する2つのカギを書きます。



① 第1のカギ 言葉の「意味」や「区別」をきちんと口で説明する


 どの教科でもいろんな基礎用語があり、それの定義(意味)を理解することが土台になります。理解の「根」になるものであり、生徒のみなさんが解いている問題はその枝葉にすぎません。この根本的な点を常に再確認することが大切です。


 下の問いに答えられないものが多い場合は、こうした考え方が弱いことを意味します。こうしたキーワードを理解することが学習成長のパワーアップにつながります。


① 「自然数」とは何ですか?

② 「be動詞」と「一般動詞」の違いは?

③ Ken / they / my brothersのうち、「3人称単数」ではないものは?

④ 「風化」と「侵食」の違いを教えて。

⑤ 日本史で「国風文化」が生まれた時代と背景、特徴を簡単に教えて。


※ キーワードは「」で示されています。教科書の後ろにある「索引」から調べることで、そのポイントをすぐに確認できます



② 第2のカギ 「全体像」を理解するよう努め、常に現在地を把握する


引用元: https://toyokeizai.net/articles/-/136928?page=3 記事 できる子の頭の中は「樹木構造」になっている


  全体像を理解するというのは、頭の中に幹と枝ができている状態です。頭のなかの幹と枝葉は、必ず大きな項目(幹)から小さな項目(枝葉)になります。幹から枝葉にのばすように学習を深めないと、他の内容と混在したり見分けがつかなくなったりします。


 もしお子様に、「これは見たことがある」「こんな答えだった気がする」という口癖が多いと感じるなら、学習の内容がしっかり定着するのは難しいです。テストの点数は、多くの問題集を解くことで、何となく覚えています。しかし、学習内容が増えるにつれて区別ができなくなり、整理をあきらめるようになります。


 受験時期において苦しむ原因は、この幹と枝葉の考え方(頭の整理)ができずに混乱するためです。


 目先の問題集をたくさん解けば、ある程度は点数が上がってきます。しかし、頭の中が整理できていないため、問題が難しくなると解けなくなります。高校への進学後などに極端な成績低下が発生するのも、これが原因の1つです。


 お子様の学習量が多いとしても、幹には触れず、「枝葉」だけに集中していることは十分にありえます。問題集を解き、ただ◯つけをして終わるのは、こういう状況です。「幹」の勉強は、無意識に飛ばしていることになります。


 定期的に自分の口で説明したり、ノートにまとめたりすることを少しずつ練習していきます。最初はやり方が分からないので、そういった「まとめ」をしっかり見て、口で言う習慣をつける必要があります。


◯ 全体像(幹と枝葉)をつかむのが得意になる子供の行動例


 何かを学習するときは、いちおう「目次」を見て、ページを開く


 分からないキーワードは、教科書や資料などで「索引」から調べる


 違いがよく分からなくなったときは、納得がいくまで自分で調べまとめなおす


注:最初は保護者の方がしっかり補助することが必要



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