
【勘違い】国語の点数が良くても、論理力や読解力があるわけではない?
1. 国語の点数が良いとは?テストの得点が高いことを指し、主に以下の要素が関係。
問題への適応力:試験の設問パターンに慣れ、正答を導きやすい
知識量:漢字や語彙、文法、文学的背景などの知識が豊富
テクニックの習得:選択肢問題の消去法や、記述式の採点基準を意識した解答ができる
試験時間の管理:限られた時間で解くスピードと精度が高い
つまり、「試験で高得点を取る」能力であり、必ずしも深い「論理力」や「読解力」と一致するわけではありません。国語の点数だけが良い生徒さんの特徴です。
2. 論理力・読解力が高いとは?試験の枠を超えて、文章を正しく理解し、自分で考える力を持っていることを指します。
論理力
文章の構造や論理展開を正しく把握できる
因果関係や対比、具体例と主張の関係を整理できる
自分で論理的な文章を組み立てる力がある
読解力
抽象的な内容でも適切に解釈できる
書かれていない前提や筆者の意図を汲み取れる
誤読せずに、正確に情報を処理できる
試験の枠を超えて、「実生活」や「他教科」でも通用する思考力に直結する能力とも言えます。どの科目も点数は悪くないが、どうしても実力テストではばらついてしまうという生徒の傾向です。
3. 両者の違いと関係性
国語の点数が高い人は、論理力・読解力が高い可能性はあるが、テクニックや暗記で点数を取っている場合もある
逆に、論理力・読解力が高い人でも、試験の形式に慣れていないと高得点を取れないことがある
論理力・読解力が高い人は、国語だけでなく他教科(数学の証明問題、社会の資料分析など)にも強い傾向がある
4. 具体例での比較例えば、次のような問題があったとします。
問題例
「次の文章の主張として最も適切なものを選びなさい。」
Aさん(国語の点数が高い)
選択肢の特徴や問題の傾向を把握しており、経験的に正解を選べる
ただし、深く理解していなくても正解を選べることがある
Bさん(論理力・読解力が高い)
文章全体の流れや論理関係を整理し、正しい主張を導き出せる
ただし、選択肢の作り方に慣れていないと、試験では迷うことがある
5. 結論:どちらを目指すべきか?短期的に点数を上げたいなら、試験対策(国語の得点を上げる方法)を学ぶのが有効。長期的に学力を高めるなら、論理力・読解力を鍛えることが重要。
特に、論理力・読解力を鍛えることで、国語だけでなく、数学・英語・社会など他の教科や、実生活でも役立つ。
塾長の嘘みたいな本当の話
「東大志望の生徒が国語だけ点数が悪かった理由とは?」
過去、東大志望の生徒を国語で指導していたことがありました。結論、彼は東大に余裕で合格しました。しかし、その半年前すべての点数は9割以上でしたが、国語だけはどうしても6割から7割になってしまうという問題がありました。
彼は「国語だけはどうも苦手なんです」と言いました。私が指導をはじめてから、話していると、どうも彼は当時のセンター試験の問題に大きな疑問を感じていることが分かりました。結果的には彼の論理力や考察力があまりに高いがために、選択式のセンター試験問題にたいして、作問者の解釈がおかしい、選択肢の記述がおかしいと混乱していたようなのです。簡単にいうと、作問者の解釈=問題に誤りがあるというわけです。
いろいろ突き詰めていくと、どうも彼のいうことに一理あるケースもありました。ふだん授業というと、問題を解いて解説するものですが、彼についてはどうも問題の精度ということで、90分程度の時間について、たったセンター試験の国語「1問」についてぜんぶ激論するような授業が続きました。これでは大学のゼミ授業だなと懐かしくも思いました。
いろいろありましたが、2ヶ月程度経って、いったん私はこれはこういうゲームなのだから、結局は「作問者の意図を読み取る」というルールに沿って、いったんはわりきるように指導しました。つまり、筆者がいう文章の内容について考える問題なのではなく、作問者が考えている解釈について考える問題なんだということです。
そう言うと、彼は少し納得がいかない顔をしていましたが、「わかりました」と言いました。結果として、彼はその後、点数は一気に8割をこえました。センター試験では193点(満点は200)という点数を見事上げ、理系であったにも関わらず、最高点を叩き出しました。
実は彼に限らず、東大生や京大生と話していると、こういうことがよくあります。一般にみると、ビジネスの世界では扱いづらい人間と考える実業家が多いかもしれません。彼らは曖昧さが嫌いなので、徹底的に本質を求めようとします。
ただそれだけ1つ1つの言葉や物事に真剣である、ということは確かです。
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