一般的に「国語力が大切」と言われるとき、それが指しているのは「論理力」になります。論理力以外にも、国語という科目を構成するポイントは数多くあります。
しかし、「論理力」は、学校の勉強に限らず、コミュニーケーション力や将来の仕事にも大きく影響するので、できるだけ早期に意識して習得することが望ましいです。
論理力のなかでも最も重要な要素として、
「抽象」(ちゅうしょう)と「具体」(ぐたい)があります。
言葉は難しいですが、実際には普段の生活のなかで私たちは誰もが使っています。
子供「今日おもしろいことあったんよ。」
母親「えっ、何があったん?」
子供「◯◯ちゃんがなぁ、・・・」
ここでは「おもしろいこと」(抽象)に対して、「何があったん?」(具体的に)という母親の返答があり、「◯◯ちゃんがなぁ・・」(具体化)という子供の返答が続きます。このように、普段の会話でも、書いている説明的な文章でも、抽象と具体の操作が常に使われています。
生徒「今日は学校行って、パン食べて、それから草抜きして、そっから◯◯くんとサッカーして、授業が終わってから・・・」
母親「結局、何が言いたいの?」
生徒「忙しかったから、疲れとんよ。」
上記のような対話では、生徒はあまりに具体的なことを細かく伝えすぎていて、何を伝えたいのかを明確にできていません。そのため、母親は「結局、何が言いたいの」と要求しています(抽象化)。実際、生徒が言いたかったことは、「忙しかったから疲れた」というポイントのみだったのです。
このように、論理力というものは、日常における会話のなかでは「説明能力」とも言われるものです。国語という教科の中では、これをあらゆる文章において、客観的に読み取り、それを説明したり表現したりすることを求められています。
実は、この抽象と具体という論理は、幼少の子どもが使えるぐらい単純なことである一方、逆に学者や医者があつかう複雑な内容でも「根本は同じ」です。
「たとえば」という言葉は、具体的にする接続語ですが、これが大学生になったから別の表現に代わるというわけではありません。どこまでいっても、「たとえば」という表現は、誰もが使っています。
国語力を伸ばす、実際には論理力を伸ばすためには、普段の親子の会話からでも十分に練習をすることができます。
ただ学校の国語として、説明的文章や文学的文章などにおいて必要な考える力を身につけるには、適切なトレーニングが必要です。
※ ご興味がある方は、一度当塾までお越しください。
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