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執筆者の写真Lord Dear

安全な教室とは?栄光ゼミナールの元教室責任者の逮捕から

更新日:3月13日




 栄光ゼミナール個別指導塾の元責任者の逮捕、女子トイレ盗撮による事件。昨年から大手塾でのこのような事件がニュースに出てくるようになりました。徳島県でも昨年、学習塾で女子生徒の被害が起き、ニュースになりました。学校などの教育機関でも、このようなニュースは連日のように出てきます。


 保護者の方としてはどのようにしてこのようなリスクを避けて、塾探しをすればいいのか、少し元管理者であった私の経験からお伝えできればと思います。


 起こりやすい環境は、結論としては「パーテーション」があったり、いくつかの「個室」、「部屋」に分かれている個別指導塾です。主には自習室が独立していて、パーテーションがある場合は、より最悪に近いと思います。


① 死角が多い教室は避ける


 仕切りになる「パーテーション」には高さがあります。特に顔から上がすべて隠れてしまう場合は、こういったパワハラ、セクハラが起こりえます。集団と違い、真横に座る個別指導塾については、お子様と講師との距離が50センチもないので、リスクはかなり上がります。今回のように塾責任者(管理者)による犯罪が目立つので、こういったリスクは完全に回避できません。


② 長時間を教室で滞在することを文化にしている塾は避ける


 そもそもお子様が長時間滞在していなければ、犯罪にあう確率は大きく下がります。今回のトイレという件も、おおよそ3時間以上の滞在が習慣化されている場合に起こる可能性が上がってきます。普段から自習の強制/ルール化、長時間のテスト対策授業などがあると、このあたりのリスクはどうしても上がってきます。特に教室責任者や管理者は、最もお子様と接する時間が増える存在です。勉強と安全のどちらを優先するかというところですが、リスクを避けたいなら、自由度の高い学習塾に行き、長時間滞在をしないことが安全です。


③ 机の幅が狭い、塾講師がぴったりくっついている塾は避ける


 パーテーションがあり、机の幅が狭い個別指導塾が最もリスクがあります。普段から距離が近いままで80分も90分もずっと過ごすことはできるだけ避けなければなりません。集団塾も閉鎖性はありますが、指導上はお子様との物理的な距離が離れていたり、授業の開始終了時間が一致しているので、環境としての安全性が高まります。


④ コンプライアンス意識は、「環境」に現れる


 大手学習塾であれば、今はコンプライアンス研修はより厳しく行っています。パワハラやセクハラも当然、頻繁に研修を行っています。それでも起こるのは、結局のところ、この問題を「意識」の問題だと考えているからです。


 私も元、生徒数百名の管理職として、あらゆるスタッフや生徒への研修、現場での観察を行った結論として、「環境」がすべて決めるという結論になりました。


 つまりパーテーションの高さや配置、部屋の死角を気にしていない「教室」は、結果的にコンプライアンス意識が高いということはありえません。大手の個別指導塾ではシステム上、環境を変えられないところもあります。しかし、明らかに原因は明確であるにもかかわらず、本気で対処をしていないのも現実です。


 また一部の講師や生徒だけ夜遅くまで延長授業をしがちであるとか、自習対応で夜遅くまで少数のスタッフがいる、こういったことも管理者、経営者の認識としてはかなり問題があります。安全性を高めるには、こういった時間の「メリハリ」をきちんと一致させることが一番安全対策になります。つまり授業終了になれば、必ず全員すぐに帰るというふうにしておくことです。


 お子様とほとんどくっついてしまうような座席の配置を避けること、またできればパーテーションはないほうがいいです。監視カメラがない自習室(個室)を避け、授業と同じ場所に自習スペースがあれば十分かと思います。


 塾内の見通しが良い(教室の部屋の多くが見渡せる)ことは、特に防止策になります。その塾に窓があり、中がよく見えるのであれば、とても安全が守られやすい環境です。



徳島塾グレースガーデン

〒770-8023 徳島県徳島市勝占町原23−1 福原貸店舗 2

電話番号:  088-660-4279




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