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執筆者の写真Lord Dear

成績が悪くなる意外な問題点とは?親からは見えにくい事柄

更新日:4月5日




 成績が悪くなる意外な問題点、まず結論から申し上げますと、日常的に「答えを丸写しする」ことが習慣になっているということです。ひどい場合は、学校も、塾も、あらゆる宿題もすべてがそうなっていることもあります。


 このことは、お子様が何らかの理由で追い詰められた結果であり、学習上の苦しみについて素直な想いを言えなくなっているということでもあります。特に成績不振での転塾が何回も続く場合は、このことが深く関係していると思われます。


 それではなぜこのことは「意外」になってしまうのでしょうか?巧妙であれば、保護者

が気づかないまま、2年3年過ぎてしまうこともあります。というのは、子どもから見て多くの保護者が「宿題をやったか?」という事実を気にはしていますが、その内容まで細かく確認することはないことを知っているからです。


 この事実が明るみになると、保護者の方は憤ることが多いでしょう。というのは、学校も塾も今までなぜこの事実を知りながら対処しなかったのか?実際のところ、学校も塾側も指摘しないことがよくあります。


 1つは「事実」に基づいて対処をする必要があるため、どうしても証拠集めが必要になるということがあります。現実的にはほぼクロだと分かっているものの、実際に子ども自身にこれを認めさせるには、学校教員にせよ塾講師にせよ心理的なハードルが高いです。


 もう1つは最終的に保護者の方の反応の問題があります。塾の場合は営利企業であるため、子ども自身の取り扱いに失敗したのは塾のせいだとして退会されたり、そうでなくても子どもにやる気がないなら辞めろと叱責したりという事態は現実起こります。


 したがって、子どものために本人を叱りながら矯正し、しかもきちんと生徒・保護者との関係性をこれまで通り維持するという難易度の高さを考えたとき、現実的にあきらめてしまう教員や塾講師が増えてしまうことになります。


 保護者側から気づく方法はあるのでしょうか?見つけようと思えば、それほど難しいことではありません。テストの点数と、ワークや宿題などとの正答率に「大きな差」があれば、まずその可能性は高くなります。点数が苦しいはずなのに、宿題がやけに早く終わるなどの傾向も出てきます。いくつか行動傾向を以下に示します。



① 計算の形跡や考えた形跡を必ずきれいに消す。あるいは白紙である。特に数学などは、きれいすぎることは考えにくい。消さないほうがいいよ、と言っても頑なにそれを拒否する場合は、丸写しが習慣的に行われている可能性が一気に高くなる。

 

② 答えは◯と✕のみで、✕のところは「分からなかった」といって白紙になっている。つまり、誤解や書き間違いによる✕がゼロ。なぜ白紙の✕しかないのか。それは誤解を誤解らしく作り上げることは、正解を出すレベルの力を必要とするので、実はかなり難しい。したがって、✕は必ずと言っていいほど「分からなかった」というほかない。


③ 小テストなどをすると、できていたものがほとんどできなくなる。塾がほとんど確信を抱くきっかけ。宿題などでは◯がほとんどなのに授業冒頭でテストをすると、手がとまってしまったり、ゼロ点になったりする。これの考え方は?と聞いても答えられない。


④ できないはずの問題が解けてしまう。特に理科や社会については、生徒は難しい問題なのかどうか判断ができない。

 たとえば、難しい歴史の文化問題で、ありえないほどの正解を出る(満点が全生徒の1割以下なのに全問正解するなど)。数学などでも、「類題」を出せば分かる(前に解けた問題が次の瞬間には解けなかったり、解けなかった問題がいきなり解けたり・・・)。


 ほかにも見抜き方はたくさんあります。


 保護者の方にできることとは?


 疑わしい場合は、学校や塾に「率直な見解」を求め、現状を確認する、あるいは確認してもらいましょう。相談スタンスになれば、すでに問題になっている場合はすぐに結論が出てきますし、学校や塾と連携してどう対処していくか建設的に話し合えます。


 ただこれを指摘する際には、生徒が追い込まれている原因や背景に対して、共感する姿勢も必要になります。その上で生徒自身に「不利益」になることを伝え、学習の考え方を「修正」をしていくことになります。


 保護者のほうでも「評価軸」を変えていく努力が必要になることがあります。特に勉強をお小遣いやスマホの利用制限と連動させすぎると、逃げに走ってしまう生徒がいます。勉強をしないことのデメリットよりも、お小遣いやスマホのメリットを優先してしまうことがあるということです。



 

 学習塾グレースガーデンではどのように対処する?


 基本的には「抜き打ち」の試験を入れます。特に効果が高いのは、不規則な抜き打ち小テストを行って逃げ道を塞ぐこと、結果が出るまで繰り返すこと、また普段の授業から抜き打ちで口頭試問(口述試験)を行うことがあります。


 これらにより、理解していないという状況に逃げ込むことなく、妥協しないで何度もトライするという環境=空気感を作ります。



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