マンガドラゴン桜の中で、「東大がいちばん求めている力は、どれだけ本質を考える力があるかだ」という有名な言葉があります。
成績が良い生徒は「本質」を考えることを常にしており、逆の場合は「本質」をあまり考えていないということになります。
今、学習において成績を上げていきたいという生徒のみなさんにとって、このことは大きなヒントになると思います。勉強には適切な方向というものが存在します。
以下は「できる子の頭は樹木構造になっている」という記事からの引用です。とてもイメージがしやすいと思いますので、まずご覧ください。
引用元: https://toyokeizai.net/articles/-/136928?page=3 記事 できる子の頭の中は「樹木構造」になっている
●本質を理解しているかどうかのチェックテスト
① 「自然数」とは何ですか?
② 「be動詞」と「一般動詞」の違いは?
③ Ken / they / my brothersのうち、「3人称単数」ではないものは?
④ 「風化」と「侵食」の違いを教えて。
⑤ 日本史で「国風文化」が生まれた時代と背景、特徴を簡単に教えて。
本質を考える力というのは、上の絵でいうと「幹」にあたります。上の質問に答えられなかった生徒さん(中学生)は、勉強の「向き」を間違えている可能性があります。問いているワークの問題のほとんどは、「幹」ではなく「枝葉」にすぎません。
他にも、こうやってやると、算数はすぐに解ける、簡単に答えが出せるというテクニックを聞いたことがあるかもしれません。しかしこうした表面的なテクニックは、その背後に根拠があります。それが本質の部分です。テクニック頼みになるということは、結局のところ考える機会を奪うことになり、受験勉強においても注意が必要です。
テスト前にワークの答えを丸暗記するということはよくある対処法です。枝葉のみの勉強になってしまうと、「本質」に向かう勉強はゼロ時間になります。
さきほどのドラゴン桜では、「英語の語源」に関する話になり、その周囲の登場人物は次々に頭のなかで知識をつなげていきます。その問いは次のようなものでした。
uniteという英語はなぜ「団結する」という意味なの?
uniはラテン語で1つを意味する言葉であり、他の派生語としてuniform(ユニフォーム)、unicorn(ユニコーンなどが挙げられます。
生徒のみなさんに提案します。「枝葉」以上に「幹」に対する勉強をはじめませんか?
ふだん宿題であるワークを解くことは大切なことです。しかし、多くの場合、幹につながっていません。問題文や解説にある「分からない単語」にまで分解していき、1つ1つの項目に疑問をもち、愚直に調べていくことがとても大切です。
「自然数」「be動詞と一般動詞」「3人称単数」「風化と侵食」など、上で挙げたキーワードからでも、ぜひ調べてみてください。調べ方が分からないという生徒さんは、最初はgoogleの画像検索でもいいと思いますので、イメージをぜひつかんでみてください。
本質を問う勉強を獲得したとき、樹木構造が頭の中に広がり、学ぶことに楽しさを感じるようになります。分かることが増え、どんどん前向きになれるはずです。
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