もしみなさんが春休みは何を勉強するべきかをネット上で検索すれば、数学と英語を復習するべきだという意見を見ると思います。しかも小学生の低学年中学年を除いて、中学生や高校生に至るまで多くがこの点は共通しています。
今回は、春休みに、なぜ中学生が「数学」と「英語」を頑張るべきなのかを詳しく説明します。
第1に期間が短いため、学習できることには限りがあります。しかし、戦略的にきちんと目標をもって頑張れば、十分な成果が出せるだけの時間はあります。それで5科目のなかで何をやるべきかと言われると、数学と英語が優先という判断になります。
第2に、数学はとりわけその傾向が強いのですが、教科書の順序として学年の最初には必ず「計算単元」があります。そしてその計算単元がそのまま土台となり、夏休み明けまで積み木のように積み上がっていく構造になっています。つまり、数学の苦手克服のタイミングとしては、極端にいえばここが最善のタイミングであり、ここから遅れると成績不振傾向から脱出するのは容易ではありません。新中3については油断すれば高校受験勉強において致命傷になりかねません。
英語についてはもっとシビアで大変です。数学は計算単元であるため、それなりの努力でも点数がなくなることはありません。しかし英語はすべての項目が積み上がっていくため、単語不足でも、文法の理解不足でも、1つ1つが障害となります。
新中2は、最初の定期テストはわりと厳しく、点数は極端に下がる生徒がいます。その原因は中1の現在形や過去形が混在したたま、未来形などが加わってくる上に、テスト範囲が狭いために、中2内容だけでなく、中1の復習を混ぜる学校が多いからです。そのため、ちょっとした実力テストのようになることもあります。
新中3については、比較や受け身、過去分詞など、中2の最後が厳しいため、消化不良のまま進んでいる生徒が多いと思います。中3の最初も、不定詞の応用表現などさらに難しい構造の英語が立て続けに出てパニックになります。ただ中1から英語が苦手な生徒であれば、そこからの取り戻しになるので、さらに文法全体に復習が必要です。
以上、春休みに数学と英語を復習するべき大事な「理由」をお伝えしました。
最後に新中1について。ここの見解はけっこう分かれていますが、「遊びなさい!」という意見が多くあります。
グレースガーデンの見解としては、ここは反対の立場です。10人いたら2人ぐらいはそうかもしれませんが、大半の生徒にとっては現実としてそうではありません。大事な基準としては算数の「小数」や「分数」に少しでも苦手がある生徒は、おそらく中1の最初でつまずくと思ってもらうほうが良いかと思います。
基本的には対処よりも予防です。歯医者と同じく虫歯になってからではなく、虫歯になるまえに少しでもやっておこう、この考え方が学習へのモチベーションを支えます。生徒のみなさんには、春休みの期間を大切に過ごしてほしいと思います。
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