今回は、高校受験生になる方法(2)です。学習習慣を身につけたい、勉強時間を増やしたいというあせりがありながらも、誘惑に負けてしまう、継続ができないといった問題があるかもしれません。最初に大事な問いかけをします。
やる気は、「気持ち」の問題だって思っていませんか?
確かに心も大切です、しかしそれ以上に心に影響するものが体であり、環境です。夜ふかしをすれば、翌日はだるくなる人が多いと思います。学習時間のコントロールは、実際には体のコントロール、生活習慣のコントロールになります。
1 姿勢の問題
長年の観察の結果、成績の良い人と悪い人には大きな違いあることに気づきました。また同時にこの問題を指摘し、生徒さんに意識してもらうことによって、集中力の改善につながることにも気づきました。
それは実は勉強するときに姿勢が良いかどうかです。
学年1位に近いような生徒のなかで、勉強中に体の姿勢が崩れる人は1人も見られませんでした。また手の動きや上半身の動きにも無駄なく、回転する椅子で動く子供もいませんでした。
教員や塾業界でも、このことを知っている人はたくさんいると思います。しかし、指導の場面で実際に指摘する人は少ないかもしれません。長年その姿勢でやってきた子供たちも多いと思います、保護者によってはショックな言葉かもしれません。それでも、「今日」から姿勢をまず直そうと決めてほしいです。
生徒のなかには、集中しようにも集中できない「背筋」になっている子がたくさんいます。変な負荷がかかって座っていることができず、集中力が低下します。この場合、集中力を高めるのは、気持ちを高めることではなく、適切なストレッチや筋トレの習慣です。以下のような本も姿勢改善の体操として有名です。
実際、「姿勢をしっかりしなさい」という声かけで改善することは難しいです。筋肉の緊張や筋トレ不足などを補うため、軽い体操を毎日する必要があります。
最も効果が高いのは、適切な方法で行うスクワットです。youtubeなどにもたくさんありますので、正しい方法で1日数回をゆっくり行うようにしてみてください。これだけでも劇的に変わっていくと思います。
2 生活習慣の問題
生活習慣の問題は、上記の姿勢も含まれますが、簡単にいえば毎日の生活リズムです。ここについてはある程度、外からの管理がないとキープするのは難しいので、保護者の方のサポートがとても大切になります。
最低限キープが必要なのは、①朝ごはんを食べること、②起きる時間と寝る時間が決まっていること、③光を毎朝浴びることです。
誤解が多いところですが、生活リズムの問題は「週末」も同じです。よくあるのは、普段は学校があるのでバランスが取れているのですが、土曜日や日曜日になった途端、夜ふかしをしたり、昼まで寝たりしているという話をよく聞きます。これでは、やはり学習習慣を作ることは難しいです。
学習習慣がないことは、裏返せば生活習慣にリズムがないことを意味しています。1週間の24時間スケジュールを大雑把に書き出してみましょう。勉強が続かない場合は、必ず先に生活リズムの崩れが起こっていると思います。
おかしいと感じたら、常に上記のように書き出して、自分の生活スケジュールを見直しましょう。最初にお伝えした通り、「やる気がない」「だるい」といった気持ちの問題で終わらせるのではなく、自分の生活習慣の崩れに気づき、それを改善することが先にあると考えましょう。
上記の見直しのなかで、必ず決めるべきことは勉強する時間帯の設定です。寝る時間や起きる時間と同様に、勉強する時間もセッティングする必要があります。
意外と集中できないのは、学校帰りのすぐの時間帯です。他の友だちがSNSやゲームなどで活発である時間帯は、みなさんも影響を受けがちです。このように誰かが妨げてしまう可能性のある時間帯は、あまり勉強の時間帯に向いていません。とはいえ、夜中になるとスマホなどで脳がすっかり疲れ、学習の効率が落ちてしまいます。
最善の時間帯はまず朝の30分~1時間です。最も周囲の活動がなく、確実にみなさんが勉強することを守ってくれるタイミングです。生徒それぞれによって環境が異なります、最初はうまくいかないことも多いと思います。しかし、自分自身の生活を常に書き出し、ベストなタイミングを見つけていきましょう。
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