今回は、「高校受験になる方法(3)数字で考える習慣を身につける」になります。この内容は、(1)勉強時間を増やすよりもスマホ時間を先に減らす、(2)姿勢と生活習慣をコントロールする、という2つの実行ができていることを前提にしています。
結果を出す人の特徴として、自分の行動を数字できちんと把握している、説明することができるという共通点があります。
たとえば、テストまでの日付や日数です。成績トップの生徒たちに聞くと、この問いに答えることは容易です。しかし、成績が下っていくほど、どんどん曖昧な返答が増えていきます。基礎学力テストという時期がいつなのか質問すると、やはり誤差が大きくなり、数ヶ月ずれることも珍しくはありません。
この数字で物事を考える習慣というのは、学習のモチベーションや目標を立てること、学習計画をたてることに密接な関係があります。
極端な話ですが、人生があと1日だと言われたら、おそらくほとんどの人は必死になって何をなすべきかを厳密に判断することができるかもしれません。しかし、人生があと何年なのかイメージできないと、あまりに先のことで分からないと感じると思います。
これは1日という期間が短いからというだけではなく、「数字」で決まっていてイメージできているということが「危機感」を生み出しているということに注目してください。
つまり、「やる気がでない」という状況は、テストまでの日数や受験までの日数について、明確に数える習慣がないことに大きな原因があると言えます。保護者の大切な役割として、スケジュールを見える化してあげることは、とても大切です。
テストの日付や残り日数がイメージできないので、目標を立てることも、学習計画を立てることも難しくなります。というのも、学習計画は「逆算」であるため、そもそものゴールが数字で決まっていない限りは、計画を作ることはできないからです。
1ヶ月先のテストについてスケジュールを考え組んだ経験がないとなると、高校受験という1年間の目標を考え、それを逆算することはなおさら難易度が高い作業と言えます。ここの作業については専門性が求められるため、やはり学習塾の役割が大きくなります。
まずは今日の学校の宿題に対し、1枚あるいは1ページの時間を決める、タイマーではかって作業を終える練習をするといったところから、ぜひ始めてほしいと思います。大事なことは、数字で考える習慣を作り、そうした考え方を練習することです。
① 宿題ページは全部で何ページ?
② 学習ができる時間は何分?
③ 1ページあたりのおおよその作業時間を出しタイマーで実行する
数字で考え行動する思考は、正しい振り返りを生み出します。学校のテストの点数に対して、自分が何点だったのかということだけでなく、前回と比べてどう変化したか、そのためにかけた時間は何時間だったのか、といったことが漠然とではなく、「数字」で振り返ることができるようになります。
人の記憶はとても曖昧です。数字で考えることをしていない限り、「勉強がんばっている」という世界から抜け出せません。生徒が30人いたら、この30人の「頑張っている」には、大きな違いがあります。成績が良くないと感じるなら、この「頑張っている」という世界を数字に変え、振り返る習慣が大切になります。
最初はうまくできません。失敗も多くします。しかし、数字で判断している限りでは、必ず前に進むチャンスが生まれます。一番まずいのは、曖昧にしてしまうことです。たとえ勉強をしたくないとしても、やる気がないとしても、それがどれくらいやる気がないのかは「数字」にしてみないと分かりません。実際、曖昧すぎると、頑張ったことを評価することもできません。
「良い点にするために、勉強時間を増そう」と思うことは多いと思います。ですが、何分増やすべきなのかを考えるには、やはり数字が必要です。
受験生として大きく前進するには、この数字で考える習慣が絶対的に必要になります。
徳島塾グレースガーデン
〒770-8023 徳島県徳島市勝占町原23−1 福原貸店舗 2
電話番号: 088-660-4279
Comments